ポリウレタンの劣化と寿命
ポリウレタンは、その性質上4年〜最長で7年が寿命と言われています。
これは、水分や光・熱・酸化窒素によりポリウレタン結合が破壊され分子量が減り、
結果として繊維としての寿命が来てしまうという事です。
中でも、水分による「加水分解」による劣化は深刻です。
空気中には水分が含まれていますし、着用中には光を浴びるので、いくら慎重に
メンテナンスしていても劣化は避けられません。
他の繊維に比べると、ある意味「消費期限付き」の繊維なのです。
そして、繊維として完成した時から劣化が始まるという観点から考えると、消費者の
方が商品を手にした時、すでに半年〜1年という期間が過ぎているので、繊維
としての寿命は残り3年〜6年という事になります。
中には、縫製や流通、企画段階で長時間保管されている場合もありますので、その
場合は、新品の状態で購入されたとしてもポリウレタンの寿命は数年という事も
あり得ます。
さらに、水道水に含まれる塩素や汗・皮脂・カビ・雑菌・紫外線・酸化窒素ガス等の
影響を強くうけると劣化が加速し、寿命が極端に短くなります。
特にカビには弱く、購入して1年目にカビが生え、クリ−ニングしたら穴があいてしまった
という事例もあります。
カビが生えると、当然クリ−ニングしなければならないのですが、カビが生えた時点で
すでに寿命がきてしまっているので、その状態でクリ−ニングしてしまうと、クリ−ニング
による刺激にポリウレタンが耐えられないという事です。
当然、クリ−ニング業界としましても、品質表示の所に製造年月を表示できないか
という事を繊維業界に提案しているのですが、なかなか実現できないのが現状です。